ことある毎に実家へ舞い戻り、
家族の見ていない所でちまちまと進めていた『零 ~濡鴉ノ巫女~』。

先日、ようやっと全エンディング到達致しました。
つっこさんのED曲最高や!


イントロの破壊力がえげつない。
ラスボスの心情を綴ったであろう歌詞もやるせない。
ゲーム中で聴くまでPV視聴を我慢していた甲斐がございました。
ごもくならべ買わなきゃ。


さて、ゲーム全体としての感想を一言で表すならば間違いなく「面白かった!」なのですが、
作品を構成している一つ一つの要素を紐解いていくと
意外と不満点も少なくなかったり。
シリーズファンにとっては物足りない側面も多々ございまして。

ってことでゲーム内容についてつらつらと述べていきます。
基本ネタバレはありませんが、怪しい部分は反転でお茶を濁す。



・WiiUパッドでの操作

シリーズファンにも関わらず
未だ本作の購入に二の足を踏んでいる方の一番の懸念はここだと思うんですが、
結論から言うと心配ありません。
オプションで設定を変えることで、PS2と同様の操作で問題なくプレイすることができます。

っていう書き方をすると、
『WiiUパッドを射影機に見立てて実際に動かす』ってのは案の定やりづらいんか!
って思われそうですね。
いや、僕もぶっちゃけそう思ってたんですけれども。

意外と快適に、そして楽しくプレイできます。
見失ってしまった霊を直感的に探すことが出来るってのは大きい。
そして地味に良い仕事をしているのが、自分の手の震え。
僅かな震えも画面に反映されちゃうので、緊張感が三割増しでテレビから伝わってきます。
複数人でワイワイ楽しむ分にはオススメですね。

あ、僕は結局スティック操作に戻しました。
いやほら。慣れってあるじゃない。
こっちの方が落ち着くんです。
おじいちゃんはもう新しいことを覚えられないのです。


・『霊片』要素、及び『シャッターチャンス』の機会増加

「初心者が霊を遠くからちまちま撮影しても、ある程度ダメージを与えられるように」
みたいなファミ通のインタビュー記事を読んだときに
「そんなん零ちゃうやん…」って軽く絶望していた訳ですが、
このシステムもプレイしてみたら意外とすんなりと受け入れられました。

相手がなかなか近寄ってきてくれず、
従来ならこっちからガンガン距離を詰めていくしかなかったような場面で、
「とりあえず遠くから霊片散らかしとくかー」みたいな牽制ができるように。
待ち一辺倒だった『零』の戦闘に、ちょっと幅が広がりました。

それが「戦闘の難易度の低下に繋がった」ってのは否定できませんが、
それ以上に「戦闘の面白さの向上に繋がった」と感じた次第。
バイオ4の戦闘を初めて体験したときのそれに似ています。


・『フェイタルフレーム』の仕様変更

ただ、これは面白くない。
改悪。

発動条件は従来通り、敵の特定のモーション中に攻撃するってものなんですが、
今作は発動時に左上にタイムが表示されます。
そしてなんと、その時間が切れるまでずっとフェイタルチャンスが持続。
フィルムの消費もなし。
要するに連打してりゃいい訳です。

プレイを重ねるにつれ、少しずつフェイタルコンボのタイミングが手に馴染んでいく
あの感覚が好きだったのに。
これにはガッカリさせられました。


・ミッション制のストーリー進行

これは予想していた通りというか…。
ホラーゲームで一番重要な「緊張感」「危機感」「不安感」みたいなものが
毎回リセットされてしまうのはどうなんだろう。

前半のストーリーも
人探す→一悶着→無事帰宅
って流れでひとつのチャプターが終わるので、追い詰められるような恐怖は感じられません。
あ、後半は『刺青の聲』よろしく、「無事帰宅」では済まないのでそこはご安心下さい。

また、チャプター毎にアイテムは都度支給される上、
そのアイテムも結構潤沢ときたもんだ。
クリア後のスコアさえ気にしなかったら、
上記のシステムも相まって初心者でも簡単にノーマルクリアが可能です。


・手抜きの霊リスト

「けどミッション制なら霊リストコンプが捗る!やったー!」
みたいなことを発売前に書いた覚えがあるんですが、もうひどい。
今回、霊リストがめっちゃシンプルです。

一応、探索中に遭遇する浮遊霊みたいなものは多数出現するんですが、
それらは霊リスト対象外です。
撮影ポイントを入手できるだけ。

また、撮影したときの写真タイトルもあっさり。
従来なら、例え同一人物の霊であっても
「○○へ向かう女」やら「××を見つめる女」やら、心霊写真さながらの題名が一つ一つあてがわれていたのに
今回は殆ど人名のみで済まされています。
なんだかすごくそっけない。

霊リストに登録されるのは殆どが敵として出現する霊。
また、その霊を「看取る」かどうかによって達成率が変わってきます。
そして一部の霊を除いて、「看取る」のはそう難しいことではないので、
僕の初回クリア時の達成率は83%でした。

初回プレイでは恐ろしい対象でしかなかったモブ幽霊達にも
実はそれぞれ悲しいドラマがあった、みたいなのを2週目の霊リストで確認するのが楽しかったのに。
ただただ残念でございました。


・濡れる

エロいです。

今回は、雨に打たれたり特定の攻撃を受けることで
主人公がビショ濡れになってしまうというビジュアル的な要素が追加されております。
というよりむしろこれをウリにしている感も否めない。

もちろん、ただエロいだけでなくゲーム的にも意味がある要素でして。
ビッショビショ具合に比例して、
被・与ダメージ増加、野良幽霊遭遇率増加という効果があるそうです。

なんで伝聞形なの、って話ですが、
何を隠そう基本的に僕はビショ濡れでプレイしておりまして。
語弊がありますね。修正はしません。
僕はビショ濡れでプレイしておりまして。
乾いている状態との比較があまり出来なかったんです。

見た目がエロいから(男は除く)ってのもビショ濡れを放置していた理由の一つですけど、
濡れていた方が状況的に自然ですし、
そして何より乾かすメリットがあまり見出だせなかったのです。

デメリットは、被ダメージ量と幽霊遭遇率の増加。
しかし、零ってのは慣れてくるとポイント欲しさに野良幽霊が恋しくなってくる作品でして。
ましてや今回はいくらダメージ喰らってもアイテムが潤沢な訳でして。
要するに、特にデメリットらしいデメリットではない訳です。
そりゃ濡れまくりですわ。

また、瞬時にビショ濡れ状態から回復できるアイテムもあるんですが、
それを使用した所でどうせすぐに濡れちゃうのがオチなんで、
抵抗するだけムダってのもあるんですけど。
チャプタークリア時に所持アイテムはスコアに換算されますしね。
あんま使う理由がありません。

まぁそんなこんなで、このシステムを一言で表すならば
「エロいよ」としか言えん訳です。
エロいよ!


・クリア後要素の少なさ

多分、その濡れグラフィックを用意する手間もあったんでしょうけど、
コスチューム数は過去最少です。

つっても、夕莉には白セーラーが用意されてるし、
深羽はデフォルトコスが完成されすぎてるしで個人的には特に不満はないんですけど。
任天堂作品とのコラボコスもそこまで欲しくはありません。
ちょっと寂しいなー、ってくらいですね。

難易度の追加はナイトメアのみ。
ハードはありません。
ナイトメアクリアによる報酬も特になし。
エンディング分岐はすべてイージー、ノーマルで閲覧可能です。

ミッションモードもなし。

"DEAD OR ALIVE"シリーズのあやね』が主人公の追加シナリオは、
残念ながら面白くない。

あとは各種コンプでお馴染みの強化レンズ達、って感じです。
正直、2週目へのモチベーションがあがりませんでした。


・物語、キャラクター

と、諸々の苦言を呈してきましたが、
ストーリーや世界観は安定の零クオリティ。
独自の風習、残酷な儀式、歩いていて楽しい廃墟、魅力的な女の子。一通り取り揃えております。

また、ラスボスに関しては『零』史上最も健気なのではなかろうか。
健気っていうか何というか…普通に人格者というか。
至ってまともな子でした。
だからこそエンディングが切ない。
これは本当に彼女にとっての救いなのだろうか、と問い詰めたい。
小一時間問い詰めたい。


・恐怖演出

これこそ人それぞれだとは思うんですが、
今回、ホラーゲームにおいて久々に「ひぃっ」となった敵が現れました。
僕の中で、零シリーズ中最も不気味なんじゃないかと思われる敵が。

存在そのものが異様。
表情も異様。
そして彼女について、作中では一切説明されない。

監視カメラに彼女の顔が映し出された瞬間、変な声が出ました。
あれはズルいわ。泣くわ。部屋から出られんくなるわ。

元ネタは『八尺様』なる都市伝説とのこと。
ググったら結構有名らしいですね。
全く知らなんだ。
ホラーゲーム好きな割に、そっち方面の話題にはあんま詳しくないのです。

ホラーという一点においては、ある意味こいつが真のラスボスやも知れん。
見慣れたら可愛いんですけどね。
桜の木の下で遭遇した際に撮影したFFショットが
花見でテンション上がって自撮りした女子大生みたいで可愛らしかったので思わず写メりました。
リンク先ネタバレ注意です。
http://livedoor.blogimg.jp/la_mort_heureuse/imgs/1/3/1340860c.jpg
看取りたい、この笑顔。


・エンディング主題歌

AnJuさんの『Higanbana』も素敵な曲でして、
初回プレイ時は、スタッフロールを眺めながら心が浄化される心地でございました。
あ、ちなみに初回の夕莉はグッドエンドでした。

ただ、記事冒頭でも紹介したように
天野月の『鳥籠 -in this cage-』の素晴らしさがずば抜けておりまして。
正直、これを初回プレイで聴きたかったと思ってしまった所存。

また、てっきりつっこさんEDは
2週目以降に見れるトゥルーエンドとかで流れるのかなーとか思っていたら
「とあるコスチュームを装備するだけ」で見れるというあっさり仕様。
しかも、コスチュームを変えた所でムービーには反映されないので、視覚的な変化は特に無く。
本当、音楽がすげ変わるだけ。
ここらへんも何だか詰めの甘さを感じてしまいます。
どっちも作品にマッチしてるから別にいいんですけど。

それと『Higanbana』のイントロ。


何かに似てるとずっとモヤモヤしてたんですが、これだ。


エスロジもPlusが発表されましたね。
Vita買おうかなぁ。




はい、久々に長文を書いて疲れました。
4時間かかりました。

重箱の隅をつつくような批判が重なってしまいましたが
冒頭で述べたように、全体的な評価は「面白かった!」です。
良くも悪くも「新規ユーザー寄りになった」って感じでしょうか。
アクション色が濃くなってしまった感があります。
今作が零シリーズ初プレイという人の感想も聴いてみたい所です。


さて、そんなこんなで久々のブログ更新でございました。
未だ仕事は楽にならず、定時に帰宅してもやることやってすぐ寝るみたいな日が多かったので
なかなかこうやって腰を据えて長文を書く気分になれんかったのです。
申し訳ない。
去年の秋休みが懐かしい。

引き続き、更新間隔長めでお送りすることになるとは思いますが、
ふと思い出したときにでも覗いて頂けたら幸いです。


あれ、なんかネガティブな雰囲気が漂う締めになっちゃいましたが、
Twitterでは基本的にほぼ毎日元気に呟いておりますので。
細々とした近況やらはそちらを見て頂けたらと存じます。