不謹慎な言い方かも知れませんが、
かつて後藤邑子さんが長期療養に入った際、正直覚悟をしていました。
ご本人のブログの文面からも、ある種の覚悟のようなものが見て取れたので。

当然僕もツイッターやブログで言及こそしませんでしたが
内心「もう長くはないのだろうな」と、心の準備ができていたのを覚えています。
本当にすごく嫌な期間だった。

だからこそ、後藤さんが復帰した時は嬉しかった。
奇跡、と一言で片付けてしまうのは
懸命に努力をしてきたであろう後藤さんに申し訳ないけど
オカルトの類を一切信じない俺が「奇跡が起きたんだ」と思った。

俗にいう「ひだまりラジオにはご利益がある」ってやつね。


だからこそ、松来さんがいきなり長期療養に入った際も
療養に入った際の状況やブログでの近況報告の様子から
いつか味わったことのある不安を感じつつも、
「まぁすぐにと言わず数年ゆっくり療養して
丸々太って帰ってきてあすみんにいじられれば良いよ」と前向きに応援をしていました。
後藤さんの一件で、この類の「奇跡」は当然起きるものだと思ってた。
こんな結末は考えもしていなかった。


まず伝えなければいけない気持ちは、松来さんに対する労いや感謝だってのも分かる。
けどそんな簡単に吹っ切れるわけもなく、ただただ悲しみが募るのも分かる。
ただ不思議と俺の心にずっとわだかまってるのは、疑問。
どうして奇跡が起こらなかったんだろうという疑問。
自分でも驚く程、その可能性を考えていなかった。

だって松来さんですよ。
デビュー当時は薄命少女だったり幸薄少女の役を当てられていたのに
吉野屋先生きっかけでアレな役を多く引き受けるハメにはり、
結果化けの皮が剥がれてアレな性格が露呈して
ラジオに出たらもれなく笑いを元気をリスナーに与えてくれる。
そんな人がこんな結末を迎えるシナリオとかあるかよ。


四半世紀ちょい生きてきて、人並みには人の死に触れてきたと思うけど、
ここまで心が乱されるのが初めてでずっと胸のつかえが取れません。
っていうかほんと申し訳ない。
感謝や悔みの心を差し置いて一番湧いてくる気持ちが「何で?」だ。
いい加減受け入れるべきなんですけどね。

昼過ぎに訃報を受けてからずっと上の空で
仕事を終えても尚、この感情をどこに持っていけばいいか分からなかったので
ブログに思うまま書き連ねました。
多少気持ちの整理がついた気がします。
痛みが麻痺しているだけかも知れませんが。
もう分からん。

長文乱文失礼致しました。


ただ心がこんな状態であっても
松来さん関連のラジオやら何やらの名珍場面の諸々を思い出すと
「ふふ」って思わず笑みが溢れてしまうあたり、松来さんやっぱただものじゃない。
松来さん、きっと天国ではシースルーがトレンドですよ。
ほんとですよ。

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2015-11-04追記

先程、後藤さんのブログを拝読しました。

早速話は変わりますが(文章下手か)
昨日、松来さんがMCを勤めるカオスな番組
『松来未祐のアルカナの扉』と
儀武さんとタッグを組んだ回の『つれゲー』を見ていました。

びっくりする程笑えた。
しんみりするものかなと思ってたけど、松来さんの自虐ネタで普通に笑ってた。
見ている間は、松来さんがこの世にいないことなんてすっかり頭から抜けていて、
明るい気持ちで視聴していました。

で、見終わる度にその事実をふと思い出すも
「いやいや死んだって嘘なんじゃねーの」って思ってしまう。
バカですね。

それくらい、生気に満ち満ちた方の印象が強く、
頭では理解したつもりでも未だに全く心が追いついていませんでした。


後藤さんのブログは正直キツかった。
全くそういう姿が想像できなかっただけに、
後藤さんから闘病中の松来さんの姿が語られたことで
思いっきりみぞおちに現実をぶち込まれた感覚。

結論から言って、多分松来さんの死について考えてしまうこの疾患みたいなものは
しばらくは治らないと思う。
とはいえ、仕事や趣味に没頭している時は当然考えていないし、
松来さんのことをすっかり忘れてテレビ見てゲラゲラ笑うことを不謹慎だとも思っていません。
昨日の「学校へ行こう」超笑った。

ただ、仕事帰りだったり寝る前だったりがキツイ。
ふと一息ついた瞬間に「実は死んでないんじゃね?」って思ってしまう。
ほんとバカですね。


ってことで、
松来さんが亡くなられてからさっきまでは
「とっとと切り替えて、いつも通り過ごさないと松来さんに失礼」みたいに変に意識していた感がありましたが、
もうこのことについて考えこんじゃうのは仕方ないことだと気が付いたので諦めました。
仕事や趣味に集中してる間は、すっかり頭から抜けてるしね。
そんな暇もないくらい、趣味に没頭してりゃいいだけの話。


っていう、後藤さんのブログを読んだことで
感情の落とし所が何となく見つかったので、それを書き留めておいた次第。
そんだけ。